大晦日の『紅白歌合戦』を前に、渋谷区神南界隈がにわかに騒がしくなっています。

通常の出場者発表も終わった芸能マスコミの注目は、12月に入ってから20日前後までに発表されるサプライズ出演は誰になるのか…です。

11月16日の会見で「今回発表されていないアーティストについても、引き続き交渉していく可能性はある」と加藤英明制作統括の何とも含みを持たせたコメントが誰を指すのか…。

そんな慌ただしい空気の中、『女性セブン』は“隠し玉は松任谷由実の夫婦共演”と非常に常識的な線の記事を掲載してきました。
これなら“もぉ~嘘ばっかり!”と言われない範疇ですよね。

アーティスト・デビュー50周年、文化功労者賞を受賞した記念すべき年に、NHKから“国民みんなでお祝いしたい”的なオファーを受けたとしたら、断る理由は見つけられないでしょうね。

この記事のタイトルにある“夫婦共演”という言葉は、昔から芸能記者たちをざわつかせるキーワードでもあるのです。

音楽好きな芸能記者が集まるといつも大激論となるのは“松任谷正隆♡由実夫妻、桑田佳祐♡由子夫妻、山下達郎♡まりや夫妻で最も稼いでいるのはどの夫婦?”というテーマなんです。

どの夫婦も日本の音楽史に燦然と光り輝くスーパー・カップルで、彼等がどのくらい稼いでいるのかは想像もできませんし、わかったところで溜め息をつくばかりでしょう。
楽曲製作、楽曲提供、売り上げ、ライブ動員、印税等々…この3組をランク付けすることなど、永遠に不可能な作業と言えるでしょうね。

芸能記者と言えどもそれぞれに“推し”はいるわけで…激しい口論の挙句、路上で殴り合いになったことも何度か体験しています。

同じく“推し”の違いで静かな闘争を呼ぶ“松田聖子派vs中森明菜派”怨念どころの話ではありません。

どこかの誰かがこの3組の夫婦の“生涯賃金”をはっきりさせてくれないかと思うのですが…。

さて、今年の『紅白』で私が少々意外だと感じたのは、16日の会見時に松田聖子の名前が無かったことでした。

番記者の間では“鉄のハートを持つ”と称されてきた聖子の名前が無かったことは、私にとっては強烈なインパクトでした。

昨年の愛娘・沙也加さんの事で“視聴者や関係者の皆様には本当に御迷惑をおかけしました”と漏らしていたと聞いていたものですから。

取材を進めると、沙也加さんのことを演出に組み込みたいとするNHKと、そのことには一切触れずにステージに立ちたいという聖子の軋轢が理由のようだとわかってきました。

『紅白』の舞台で感動秘話を演出したいNHKと、触れられたくない心の傷はスルーして舞台に上がりたい“スター歌手・松田聖子”とのせめぎ合い…といったところでしょうか。

嬉しかったり楽しかったりする時も、誰とも会いたくない程辛く悲しい時も、常に人目に晒される人気芸能人の切ない性です…。

『女性セブン』はこの記事で、松任谷夫妻の他に矢沢永吉、安全地帯といった名前を挙げています。

この名前にどれ程サプライズ・インパクトがあるのか正直、わかりかねますが、私的には“今年の紅白は橋本環奈、平野紫耀頼み”という見方に少しもブレはありません。

さらにあえてもうひとり注目しているアーティストを挙げるなら、横浜からの中継出演となる福山雅治でしょうか。

今年の大晦日の福山は一味違います。
断言してもいいです。

秋には家族に“朗報”がありましたから、その幸せオーラのおすそ分けをモニターを通して日本国中に振る舞ってほしい…そんな気持ちで期待しています。